講座の目的


私は25歳の時「老子」を読み、東洋思想に興味を持ちました。
 何とか東洋思想の根幹をなす陰陽五行を理解し実践をしたいと思い、東大阪で薬局を開業し、35年となりました。
 現在、私の店はクチコミだけで予約は2カ月先まで埋まっています。店は完全予約制でコロナ禍においても予約で一杯です。たとえ、なじみのお客様の紹介であっても何ヶ月も待っていただいているのが現状です。
 私も65歳になり体力の限界を感じそろそろ潮時かと感じるようになりました。しかし、閉店するにも現在継続して来ていただいているお客様をどのように対処するか、という難題に直面しています。
 なぜなら、当店に来店されているお客様の多くは俗に言う難病・奇病を抱えておられ、継続して漢方薬を服用し、服用を中止すると死に直面するようなお客様も多くおられます。そのような大任を一体誰に引き継ぎをお願いしたら良いのだろうかと考えた時、頼める人は誰もいません。確かに、勝手に突然閉店しても良いと考えましたが、生死に直結する方が多くおられるので困っています。
 たとえば、ガンのため余命宣告された人が、漢方薬の服用によって5年、7年、最長は14年、今も元気に過ごされている方々。脊髄に大きな腫瘍があり、薬も無く手術もできずにいる方々。心臓肥大等の疾患のため毎日命がけで生きている方々。薬の副作用で致命的なダメージを受け苦しんでいる方々 等々、途中で放棄することができない方々を一体どうすれば良いのか。

 私は才能のある人に私のすべての知識を伝え、上述の人達を責任をもって最後まで面倒見てくれる人を探しています。しかし私は万人に広く私の漢方の知識をすべて教える気持ちは全くありません。

 この講習会において、私の課題に正しく答えられる人にのみ、個別に伝えたいと考えています。そのため講演会を開き、私の考えている才能のある方が見つかれば、その時点で講演会を終了したいと考えています。